側弯症 男性 大学1年 36度

中学生の健康診断にて左腰部のカーブ36度。経過観察の診断。それ以降、病院へは通院しておらず、大学一年生になり、当院に来院されました。
当初、日により、右腰に痛みが現れるとのことです。特に寝起きやしゃがんだ時に、毎回、決まって同じ場所に痛みがあります。

受験があり、長時間座って、勉強をする時間が増えたので、その時に痛みが現れ始めたとのことです。

背中をみると、左腰部の隆起が大きく、左のウエストがなくなっています。臀部は右方へ移動しています。体はかたく、動きに制限がかかっています。

寝起き時に痛みの訴えから考え、腰椎の右側の関節が狭くなっていることが考えられます。

施術では脊椎に動きを付けていき、全身のマッサージ、背中中央、腰に鍼を行い、緩ませ、整えたのち、狭くなった右腰を徐々に開いていきました。施術後、左腰の隆起は小さくなり、右に移動していた腰部は中央に寄り、なくなっていたウエストが現れました。効果を持続させる為に、日常の姿勢、必要な筋肉をつけ、体を整える体操を指導し施術を終えました。

来院から半年ほど経過した現在では痛みの頻度が大きく減っており、安心して生活を行うことができているとのことです。

側弯症による、腰の痛みは左右どちらにも現れます。なぜ痛むのかをご自身でもしっかり理解した上で、体操を取り組んでいく、日常生活の姿勢を気を付けることが大事です。

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